患者の潜在意識に働きかける催眠療法

人間の心の中というものは実に複雑に入り組んでおり、それらが無意識のうちに絡まり合って心を蝕み、何らかの精神的あるいは身体的な支障として影響を及ぼしてしまう場合も少なくありません。それらの症状がひとたび発症すると病院で診察などを受け処方薬を決められただけ服用したとしてもなかなか改善されません。そんなときには心に巣食った根本原因を見極めて取り除く催眠療法が効果的とも言われています。なぜ催眠療法なのかと言いますと、それは人間の身体は催眠状態になると抵抗意識が減少していき、これまで無意識のうちに心の内側に閉ざしていたものを解放できるようになってきます。そもそもこれらの深層心理にはとにかくおびただしい数の感情が無秩序にせめぎ合っており、人間はこれらを統合することによって精神のバランスを保っているわけですが、催眠療法においてはあえてこの深層心理を患者の表に発露させ、そこに直接、言葉や光、音などでの刺激を加えたりすることによって、身体を蝕む精神の不調和を何とかコントロールして改善させることが試みられます。鬱病や適応障害、パニック障害といったものに対して効果があると言われており、また催眠療法を行う診療所では、カウンセリングなども併せて行いながら、患者の精神状態に合った治療の方向性を模索していくことに務めています。