催眠療法とはどんなもの?

催眠療法は、心理療法のひとつで、催眠術を用いて心の悩みや精神疾患などの治療を行う方法のことを言います。
一般的には、バラエティ番組などで時々見かける催眠術とは区別してとらえることが必要で、訓練を受けた医師によって、患者の心理的な悩みを改善する目的で行われることのみを、催眠療法と呼びます。
一般的に催眠状態に入ったヒトは、電車の中など、どこかの人ごみでうとうととしている状態に近いといわれます。この状態だとヒトの意識は狭窄し、また、外部から意識の中に侵入しやすい状態でもあって、暗示がかけやすくなります。そういった状態を利用して、医師は、患者の潜在意識に働きかけて精神的なトラブルや疾患を治療します。
この療法を医療現場に積極的に導入しているのはアメリカですが、とはいっても治療の優先順位は薬物療法などからで、そうした既存の治療法を試みてから、訓練を受けた専門家により行われるべきであるされています。逆に、日本での医療機関は限られていますし、日本の医師免許取得に催眠療法の理論や技能等は必要とされません。米国には催眠療法の博士号が存在するのに対し、日本の資格は、日本催眠医学心理学会認定の「催眠技能士」等、民間のものであるというのが現状です。

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